本棚に並んでいる書籍を見ると自分の歩んできた人生が垣間見えます。ぼくの場合、購入した本は基本的には売ったり、捨てたりせずに大事に本棚に並べています。10年前に買った本とかもきちんと残っています。
本棚に並ぶ本を眺めて、「あ~あの本はあの頃に買ったものだ」と懐かしく思ってみたり、「こんな本を買っていたのかあ!」と驚いてみたり・・・なかなか面白いものです。
本棚から振り返るぼくのあゆみについて、ぼくにとって印象的な書籍をいくつか紹介します。
本棚が語りかけてくるよ。休日、酒飲みながら
ひょいと本棚に目をやるとね・・・
加藤諦三先生の文庫本類
今の会社に勤めた1年目、2年目の時に買い漁った文庫本ですね。仕事がうまくいかない、上司や職場の先輩から毎日のように叱責されていましたね。仕事ができない奴というレッテルを貼られていました。辛かったですね・・・今、振り返ってみても・・・うつ状態だったと思います。本当に会社に行くのが嫌だった。資料を作っても全否定される。自信がなくなりますし、何が正解なのかもわからなくなっていました。頼れる人もおらず、資料1枚作成するにも、否定されない資料を作るにはどうしたらよいのか?絶望的な気持ちで、夜遅くまで仕事していましたね。生産性は最悪です。恐らく、周りから見たら、「アイツ、夜遅くまで残って何しているんだ?」と思われていたことでしょう。
当時は本当に辛かった!一人で居酒屋・町中華に
行って飲んだくれるのも、メンタルやられている
時なんだよね・・・この時もよく一人飲みやって
たよ。帰りは、深夜1時~2時だったね・・・
若かったよ・・・
日々のストレスに苦しむ崩壊寸前のメンタル、一方で、こんな情けない自分を認めることができない変なプライドなど、悶々とした気持ちで過ごす休日は布団から出ることができませんでしたね。
こんな状況の中で、ぼくがはまった本が・・・加藤諦三先生の本です。
先生の本を読み耽るきっかけになったのは、『「甘え」の心理』、『「あなたを傷つける人」の心理』、『やさしさを「強さ」に変える心理学』、『自分のうけいれ方』といったタイトルだったと思います。ココロに刺さったのでしょうね。
これらの書籍が心の支えになったのは確かですね。先生の本は、本棚に十数冊ありますから。
先生の本は、結局は、少年時代に親の愛情が足りなかったとか、アダルトチルドレンの話とか、現在の辛さの原因を幼児期に求めるのが多かったような印象を受けます。この点は、ピンとこなかったです。ただ、セルフコンパッションとか、完璧主義の罠など、ひょっとしたら、先生の本で初めて意識化できたのかもしれません。大きな成果です!
当時は本当に先生の本を読んだなあ。ブックオフに行っては
家にない先生の書籍探していたものだ。ストーカーだったね。
というよりも、先生の書籍多すぎるんだよ・・・
この本を本棚で目にすると、十数年前のあの忌まわしい職場の記憶が蘇り、ブルーな気持ちになりますね(笑)。
里中李生氏の本
2000年代だったかなと思います。出会いは里中氏の競馬本でしたね。氏の単複論に感銘を受けました。単複論から、氏の人生観が語られていました。マック・吉野屋批判、氏のストイックな生き方、死生観・・・これらの経験から導かれる馬券の買い方は単複であって、馬連・3連複などを買う人間を全否定していましたね(笑)。
過激な内容ですっかり魅了されてしまいました。信念のある人だなと。氏は競馬本を数冊発行した後、競馬からは距離を置き、恋愛論、男論など、様々なジャンルに足をのばします。ぼくは、男論にはまりましたね。ただ、氏のいう男論とぼくとは全然違います。氏のかっこいいと思う男は、あくまでぼくの憧れであり、その世界に足を踏み入れるまでは至っていません。
里中李生氏は過激だったけど、当時のぼくにとっては
かけがえのない人だったよ。馬券にしても人生の道標
としてもね。
啓発本
今の会社に勤めて4年目以降くらいから買い漁るようになりました。悪夢の職場環境からはなんとか脱出し、少し心に余裕がでてきた時期だと思います。ホリエモン、ひろゆき、箕輪厚介、Daigo、前田裕二、アドラー、与沢翼・・・本当にたくさんの啓発本を買ったものです。
彼らについては、今はyoutubeで追いかけてるね。
話を聞いていて面白いよ、やっぱり。有名になる
人は違うよな!って本当に思うよ。
今、注目しているのは成田悠輔氏だね。
これらにハマった背景には、サラリーパーソン生活のさらなる向上を望んでいたのかもしれません。仕事への向き合い方、メンタルの向上、一般から突き抜ける行動力など、大いに示唆を受けましたが、これも読んだときは感銘は受けますが、いずれも結果にはつながっていませんね。
啓発本から学ぶ能力のない自分に気づき、今ではこれらの類の本は買わないようにしています。結構な出費になりますからね。
健康本の類
これはここ4、5年でハマりましたね。中年になり体重が増えて、痩せたいと真剣に考えていた時期です。こんな背景ですから、購入した本は、『見た目は腸が決める』、『無敵の「1日1食」疲れ知らずで頭が冴える』、『「空腹」が人を健康にする』など、基本食べないこと、糖質は良くないよといった本が多いですね。
これらで学んだ内容は生活に取り入れています。実は、節約とも親和性がありますから。ただし、信奉者ではありません。1日1食は週の半分くらいやれば良い方、ラーメンだって時々食べます。ただ、意識することで、食事量・糖質量は確実に減ります。今では体重は減り、学生時代の体型に戻りつつありますね。
ここからだよな。食事に気を遣う様になったのは。
そこから始まり、睡眠時間、HIIT・・・いろいろ
と健康に気を遣う様になったよ、本当に!
あとは酒との向き合い方だけだな。
啓発本とは異なり、健康本はぼくにとって、生活に変化を与えた類の本だと言えます。
おわりに
今回は小説や漫画本は除外しました。また、当然上記以外のジャンルの本もたくさんあります。それらの本を手に取り当時を思い出すと、今回紹介しなかった過去の自分の一面と出会うことができるかもしれません。
本棚をのぞいてみると、その時々でじぶんが何に興味関心を持っていたのかうかがい知ることができます。じぶんの歩みを振り返る一助として本棚を眺めてみるのも良いと思います。
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